さいたま市緑区の小児科、めざわこどもクリニック。
 予防接種、病児保育室みどりの紹介。

めざわこどもクリニック
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感染症

春から夏の感染症

春から夏にかけて流行する感染症として、伝染性紅斑(リンゴ病)、手足口病、ヘルパギーナ、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、があります。

(1)伝染性紅斑(リンゴ病)

症状 カゼ様症状の後に両頬に少しもり上がった紅斑がみられる病気です。手足にも網状の発疹がみられます。
潜伏期 4~14日
感染経路 主に飛沫感染。
感染期間 カゼ症状出現から発疹が出現するまで。
病原体 ウイルス
好発年齢 学童
登校(園)基準 全身状態が安定していれば可能。

(2)手足口病

症状 口の中に痛みを伴う水泡ができ、唾液が増え、手・足末端やお尻にも水泡がみられ病気です。熱は、あまり高くならないことが多く、ふつう1~3日で下がります。
潜伏期 3~6日
感染経路 経口感染、飛沫感染、接触感染、流行のピークは夏。
感染期間 ウイルスは呼吸器から1~2週間、便からは数週間~数か月間、排泄されます。
病原体 主にコクサッキーウイルスA16型とエンテロウイルス71型
好発年齢 乳幼児
登校(園)基準 全身状態が安定していれば可能。

(3)ヘルパンギーナ

症状 突然熱がでて(39度以上)、のどの痛みと口の中に水泡,潰瘍をつくるのが特徴の熱の出る病気。
潜伏期 3~6日
感染経路 経口、飛沫感染、接触感染。春から夏にかけて多く発生し、流行のピークは7月頃。
感染期間 ウイルスは呼吸器から1~2週間、便からは数週~数か月間、排泄されます。
病原体 コクサッキA群ウイルス
好発年齢 4歳以下の乳幼児に多い。原因ウイルスが複数あるため、何回もかかることがあります。
登校(園) 全身状態が安定していれば可能。

(4)流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

症状 耳下腺が急に腫れてくることを特徴とする病気です。合併症としては無菌性髄膜炎が多く、また難聴の原因にもなります。成人が罹ると精巣炎、卵巣炎などを併発し不妊の原因になり注意が必要です。
感染経路 飛沫感染、接触感染、幼稚園、保育所、小学校での流行が多い。
感染期間 耳下腺腫脹7日前から腫脹5日ころまで。
病原体 ムンプスウイルス
好発年齢 幼児から学童
予防法 予防接種
登校(園) 耳下腺腫脹後5日後まで。

冬の感染症

秋から冬になると、インフルエンザを始め、ウイルスや細菌による感染性胃腸炎などの感染症 が流行しやすくなります。
その訳は、気温が下がり、乾燥してくるためウイルスが強くなり、人の免疫力が低下することと咳やくしゃみでウイルスが遠くへ飛ぶようになるためです。

(1)インフルエンザウイルスによる急性感染症

急激に発症し、流行は爆発的で短期間内に広かる病気です。人に感染するウイルスにはA型、B型の二種類が存在し、毎年12月から翌年の3月頃にかけ流行します。A型は大流行しやすいが、B型は地域的流行にとどまります。

潜伏期間 1~4日
感染経路 主に飛沫感染(くしゃみ,咳から直接吸い込む)で感染します。
症状 インフルエンザに罹ると、突然、38~40度の高熱が出て発病し、悪寒、頭痛、全身の痛み、鼻水、のどの痛みなどの症状が伴います。
診断法 鼻咽頭ぬぐい液を用いた抗原の迅速キッドがあります。
治療法 抗ウイルス薬を発症48時間以内に投与すると解熱までの期間短縮が期待できます。
予防法 飛沫感染として、うがいや手洗いなどの、一般的な予防法の励行のほか、インフルエンザワクチンの接種が有効です。任意接種ですが、生後6か月から接種可能で乳幼児には予防作用は高くないが、重症化の予防作用があるといわれています。
登校(園)基準 小中高校や大学の出席停止期間については、「発症後5日を経過し、かつ解熱した後2日間」、幼稚園児については、低年齢ほど感染させる可能性がある期間が長いとの医学的知見から、「発症後5日を経過し、かつ解熱した後3日間」となっています。

(2)RSウイルス感染症

冬季に流行し、主に乳幼児感染し、呼吸困難に陥ることもある呼吸器感染症です。

病原体 RSウイルス
感染経路 接触感染が主です。
感染期間 3~8日、乳幼児では3~4週間、持続する事があります。
症状 発熱、鼻汁、咳嗽、喘鳴、年長児や成人では、軽い風邪症状で済むことが多い、乳児早期に感染した場合は細気管支炎となり、呼吸困難から人工呼吸器管理を要することもあります。

(3)ウイルス感染による胃腸感染症

流行性嘔吐、下痢症を呈するウイルスによる腸管感染症です。

病原体 ノロウイルス、ロタウイルスが主な原因です。
感染経路 経口感染、接触感染、飛沫感染です。
感染期間 急性期に感染力が強いが、便中に3週間以上排泄される事もあります。
症状 嘔吐と下痢が主症状であり、ロタウイルスに罹った乳幼児は便が白くなることがあり、多くは2~7日で良くなりますが、脱水やまれにケイレンなどを起こすことがあります。
好発年齢 ロタウイルスによるものは乳幼児に多く、ノロウイルスは学童、成人にも多く見られ再感染も稀ではありません。
治療法 有効な治療法はなく対症療法が行われます。
予防法 経口、接触、飛沫感染として、一般的な予防法の励行が大切です。
また、ロタウイルスワクチンが2011年から、任意ですが日本でも接種できるようになりました。
登校(園)基準 症状のある間が主なウイルスの排泄期間なので、下痢、嘔吐症状が消失した後、全身状態のよい者は登校(薗)可能であるが、手洗いを励行が大切です。

「手洗い」と「うがい」で感染症を予防しよう!

自分自身でできる予防の、第一のポイントは「手洗い」と「うがい」です。
ウイルスや細菌は、多くの場合、ウイルス等に触れた手を介して感染が拡大します。

(1)手洗いのタイミング

外出から帰ったとき、調理前、食事前、またトイレ使用後には、手を洗いましょう。
症状が出ている人はもちろん、予防の基本として、外出先でも自宅でも、トイレの後には手を洗いましょう。

(2)手洗いの方法について

手を洗う前に時計や指輪をはずし、洗い残すところがないよう準備しましょう。
石鹸をよく泡立てて、こすり洗いをします。

(3)手ふきについて

手ふきタオルなどは、家庭でも各自のものを用意するのが望ましいです。
外出先や集団の場ではタオルなどの共用は避け、使い捨てのペーパータオル、エアータオルがあれば利用するか、ハンカチなど個人用のものを携帯しましょう。

 

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